2013年7月30日火曜日

The Escape Key アーサイト (Arcite)

以前も言ったと思いますが,私は特にヘヴィ・メタルやデス・メタル好きというわけではありませんが,これらのジャンルには非常に優れた曲が存在しますが,この曲もその一つだと思います。強くポジティヴなメッセージを持ち,メロディも美しい曲です。
バンド名のArciteは私が使っている辞書には載っていないので,ネットで検索したところ,チョーサー(Geoffrey Chaucer)のカンタベリー物語(The Canterbery Tales)の騎士の物語(The Knight's Tale)を翻訳した寓話「Palamon and Arcite」に登場することがわかりました。
As I said before, I'm not a big fan of heavy metal and death metal music but I don't hate them either.  Some of them are really good and worth listening.  I believe this tune is one of them.  The message the song carries is strong and positive and the tune is beautiful.
The word 'Arcite' is not on the dictionary I use.  Searching online I found that it's appeared in the title of "Palamon and Arcite" which is a translation of "The Knight's Tale" from The Canterbury Tales of Geoffrey Chaucer.
The Escape Key  (Arcite)
You've got to make your escape
While you can
Take the pieces of the life you live
And force them deep underground
You've got to roll with the punches
Take all the chances
That life throws your way
Cause if we don't you know
This life will be the death of us
This life will be the death of us

This life will be the death of us
This life will be the death of us
This life will be the death of us
This life will be the death of us

When there's nothing good to stay for
Then why are we still here
We work our fingers red raw
To disappear

Once the door is opened
It's time to leave
Time to take a step outside
And find what could have been
You don't want to grow old
Take a look at your life
Realize that it's nothing
That you'd hoped
Every day was the same
No one remembers your name
Now you're left wondering all alone

When there's nothing good to stay for
Then why are we still here
We work our fingers red raw
To disappear

But there's still so much to play for
Before it's time to leave
We keep one foot in the door
So we can disappear

Into the night
Into the life that we want to live
This could mean everything
And we won't let it pass us by
We might only get one chance

This is the time
This is the life that we want to live
This might just be nothing
We won't know until we
Try this for real
See how it feels
If we don't move now
We never will

ここから逃げ出さなきゃダメだ
手遅れになる前に
そんな人生なんてなにもかも
すっかり地面の下に埋めてしまえ
辛いことがあっても乗り切って
失敗を怖れず勝負しろ
人生でチャンスが巡って来たら
そうだろ?そうでなきゃ
人生なんて退屈で
生きてる意味なんかないんだから

このままただ目的もなく
ただ生きてるだけの人生だぞ
とにかく退屈で
生きてる意味も感じられない

このままじゃどうしようもない
そう思ってるのに
なんでまだそこにいるんだよ?
みんな血の滲む思いをして
逃げ出そうと必死になってる

だからドアが開いたら
その時が外へ飛び出すチャンスだ
ドアの向こう世界へ行って
自分の可能性を試してみる
その時が来たってことだ
大人になりたくないんだろ?
だけどその人生を振り返ってみろよ
なにひとつ実現してないだろ?
お前が望んでたことなんて
変わり映えのしない毎日
お前の名前なんて
誰一人覚えちゃくれない
それが一体どうしてなのか
ひとりぼっちで考えてる

このままじゃどうしようもない
そう思ってるのに
なんでまだそこにいるんだよ?
みんな血の滲む思いをして
逃げ出そうと必死になってる

だけどそれでもまだ
出来ることはたくさんある
旅立つその時が来るまでは
片足をドアに突っ込んで
いつでも逃げ出せるようにしておくんだ

光に向かって
望んでた人生に向かって
そうすれば人生だって変わるかも
だから逃しちゃダメなんだ
チャンスは一度きりかもしれないんだから

今がその時で
これが望んでた人生なんだ
失敗するかもしれないけど
そんなのまだわからないだろ?
本気になってないうちは
だからとにかくやってみて
その時の気分を感じてみろ
今行動を起こさなきゃ
これからもずっとこのままだぞ

(余談)

このジャンルにはとりわけ疎い私が個人的に思っていることなので,大幅に誤っている可能性が高いのですが,ヘヴィ・メタルあるいはデス・メタルのバンドというのは,レザーのジャケットやパンツを着用していたり,鋲つきの衣装だったり,バンドのロゴやタトゥーがスカルだったりして,外見上は反社会的に見えるのですが,曲の歌詞の内容は意外なほど「正統派」である場合が多いような気がします。この歌詞にしても,学校で教師が,また教会で牧師が信者に語ってもおかしくない内容です。

ただ逆に同じ内容を教師や牧師(あるいは神父)から正攻法で語られたら,今の自分ならばともかく10代の頃の自分なら間違いなく反発したと思われますが,逆に,ヘヴィ・メタルやデス・メタルの曲でこういう内容を語られると,素直に「そうだよな」と納得出来てしまいます。

これはAdam Levine師匠のように,交際相手に全く不自由していない人が「好きな相手が振り向いてくれなきゃどれだけモテたからって何の意味もない」と寂しそうに語ると,「おお!師匠でもそうなのか」と納得してしまうのですが,そうでない人間が同じことを語ると「それはお前のヒガミだろ!」とツッコミたくなるのと同じではないでしょうか?

仮にそれが正しいとすると,この手のメッセージは,体制側から語るよりもヘヴィ・メタルやデス・メタル,そしてヒップホップなどの反体制側から語った方が,聴くものの心に響くという点でより効果的なのかもしれません。

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